「今時の若い奴は…」とか言うけれど…

 「今時の若い奴は…」と簡単に決めつけたりするが、では、そういう貴方自身は、そのままで良いのですかと、問いたくなることが少なからずある。元々、人間性には、年齢(育った時代)は余り関係なく、人それぞれの固有の経験が大きく影響しているのではなかろうか。
 もし、今の若者たちを駄目だと言うのなら、そう育てたのは、今の大人たち(勿論、私も含む)だと言える。天に唾するようなものだ。若者が育つ環境を作っているのは大人だということを忘れてはいけないのである。
 例えば、上に立つ者・年長者・先輩たちが保身に走り、自分のことしか考えない環境の中に置かれた若者は、「保身第一」で良いのだと、疑いなく、それを手本として考えるようになるだろう。また、そこに、「保身より大義を重んじる」人たちが居たとしても、その人たちが少数派で影響力も弱ければ、敢えて大勢に逆らう人も、なかなか現れないだろう。
 皆、普通に大人がやっていることを真似て育っている。

 今、「義」というものが希薄になっているように思えるのだが…
 道徳・倫理にかなう、言わば「道」を外さない生き方というものは生きているのだろうか。

 今日の一言…「義をみてせざるは勇なきなりと、恥ずべきこと有りや無しや」

以上