何をもって成功とするか?

 「年収〇億円のセレブな〇〇!」、「〇千万円を稼ぐ勝ち組の〇〇!」などのキャッチコピーを目にすると、「新米士業」の私は、条件反射的に、じっとしていては駄目だと焦る・逸る気持ちになる。それは、そう成りたいという願望の表れでもあるだろうが、1円でも多く稼がなければ自分の存在が否定されてしまうような不安を感じるからでもある。 

 「幾ら稼ぐか」は結果であって目的ではなかったはずだと思うが、株主の利益を優先する考え方の影響力が強くなって、日本人も利益(結果)第一主義に大きく傾いてしまったのではなかろうか。それは本来の日本人気質をも変えてしまっているようにも思う。
 
 結局、これらのキャッチコピーを尺度とするならば、大半の人間が「不成功」「失敗者」「負け組」というレッテルを貼られることになる。それは余りも不遜だ。「お金」を否定はしないが、それが全てでは生きられないはずである。


 何をもって成功とするか? それぞれの目的がその尺度となるべきで、目的とは、「何を成すのか」「どう生きるのか」ということだ。人それぞれに違う尺度を持って然るべきであり、それを持つことが必要である。

 今日の一言…「人はパンのみに生きるにあらず、只今、体現中!」

以上