人は自分の鏡

「人のふり見て我がふり直せ」ということも大切ではあるが、それとは少し違う。
 他人の自分に対する接し方を見て、その時々の自分が「どれ程の者」であるかを知るということである。

 自分がまだ「若造」と言う範疇だった頃、周りの大人達は、至極率直に、自分の良い所も悪い所も指摘してくれた。特に悪い所は、現代で評されるパワハラという手法で自分の未熟さを強烈に知らされることもあったが、幸いにもそれも原動力となって、何とか成長してきた。

 しかし、年を取るに従って、自分の周りには自分を率直に評価してくれる人は居なくなっていく。特に自分より若い人達には自分に対して遠慮があったりするので、意識して「人間」を見ようとしなければ自分が「どれ程の者」なのか分からずに「裸の王様」に成り下がる。ましてや、今の「匿名志向」で、向き合って普通に「けんか」が出来難くなった時代では、なおさらである。

今日の一言…「まずは謙虚に自分を知るところから…」

以上