57年10か月と5日の総括

 57歳10か月と5日目に大きく人生の方向転換をしてから3年9か月と18日が経った。
 それまでに大きく人生を方向転換したと思えることは3度あった。現実に方向転換出来るまでに掛かった時間は長くても2か月程度だったが、この時は「立つ鳥跡を濁さず」の信条の下で1年と半年程を掛けて方向転換した。
 
可能な限り、最低限の必要な仕舞いを付けて去ったという自負はあるものの、正直、なかなか踏ん切りが付けられなかった(腹を決め切れなかった)ということもある。
 現実と誇りの葛藤…年取ってからの方向転換は”大変だ”ということである。

 それから3年9か月と18日も経って総括しようと思えるのは、この3年9か月と18日間が、まずまずの時間だったということだろう。
 何事も(どんな心情も)言葉なり文字なり何らかの形にしてしまわないと本当の区切りは付けられないような気がする。

 

 57年10か月と5日間を生きて、出来たこと、出来なかったこと、は…。

 

 出来たことを挙げろと言われれば、格好つけるわけじゃないが、数限りなくある。
 出来なかったことは…
 「親孝行」… 両親は既に他界、もはや直接的には不可能となった。
 「子供との距離感を縮める」… その後の3年9か月と18日間で少しは縮められたか…?
 「妻の気持ちに寄り添う」… それは大分出来るようになったと思うが…。
 「事勿れ主義」… 誰に対しても同じ姿勢で向き合うことをモットーとしていたが、相手によって向き合い方を変えるべきだということは分かって来た。
 「後出しジャンケン」… 手を差し伸べる前に、相手の出方を見て、自分を大事にするべき場合があることも分かって来たし、人は、なかなか本音を見せないものだということも悟った。

 

 残りの人生… 新たな出会い、新たな経験、新たな気づきを享受出来れば、幸せだ。

 

今日の一言…「日々新たなり、目覚める度に生まれ変わっているんだと…。」

 

以上